平成21年度卒業生による講演会「能にふれる」笠田昭雄(高30)

3月5日(金)星陵高校体育館にて「卒業生による講演会」が行われました。今年の講師は30回生の笠田昭雄氏(観世流能楽師)で演題は「能にふれる」。 

まずはユネスコ無形文化遺産にも登録されている能楽を、歴史を織り交ぜながら紹介。昨年夏の同窓会でも披露された「敦盛」を細切れに説明しながら、場所、時、状況などすべてを演技者が表現する能の見方、楽しみ方を教えて下さいました。

ユーモアを交えた笠田氏の気さくな語り口は高校生、先生方にも大変好評で会場からは時折笑い声がおこりました。

また、管楽器と打楽器で構成される能楽のオーケストラ、お囃子についてもひとつひとつ詳しい説明があり、体育館いっぱいに笛の「ひしぎ」(インパクトのある高い音)や鼓の掛け合いが響きわたりました。

最後に「グローバル化している現代だからこそ、今なお受け継がれている日本の文化としての能を見直してほしい」「明石、須磨など地元の地名がよく出てくる能を身近に感じてほしい」とのメッセージを若い世代に残し、1時間半にわたる講演会は幕を閉じました。