平成24年度文化講座「認知症とは~原因と予防法・治療法~」小早徳正(高34)

1月17日、平成24年度第2回目の文化講座は、地元垂水で脳神経外科を開業していらっしゃる小早 徳正(こはや のりまさ)さんを講師としてお迎えしました。
演題は「認知症とは~原因と予防法・治療法~」

小早さんは星陵高校34回生。鳥取大学医学部卒業後、脳神経外科医として山陰地方を中心に勤務されてこられました。平成21年5月にこはや脳神経外科クリニック開業。
最近関心の高い分野でもあり、多くの方が楽しみにしておられましたが、台風並みの大荒れの天候にお越し頂けなかった方も多数おられたことと思います。それでもたくさんの方がご来館下さり、熱心にメモをとりながら受講されていました。

今回は同期でもある川村尚美さんに感想文をお願いしました。
連載コラム『LINK星陵』では小早先生ご自身にも投稿頂いておりますので、あわせてご覧下さい。


朝から傘の折れそうなほどの強風雨の中、たくさんの皆さんが星友館に足を運んでくださいました。
テーマは「認知症とは」ということで、誰もが無関係ではいられない興味深い内容だったと思います。

そもそも老化による物忘れと認知症とは全く違うものだそうです。
日常生活において、モノや人の名前が思い出せなかったりというのはよくありがちですが、老化とは記憶をどこかに引き出しにしまって、それをどの引き出しにしまったかわからなくなるということ。
でも、それは時間が経ったり、何かのきっかけで思い出すことができます。
ところが、認知症というのは引き出しごとなくしてしまう病気ですので、思い出しようがないわけです。
現在85歳以上の3~4人に一人は認知症と言われる昨今、その予防法と治療法はとても興味深いお話でした。

高血圧との関係、糖尿病との関係なども絡めて、認知症にはいろいろな原因があり、それを見つけることや病気を知ることが大切であるということを教えていただき、また現在では薬も多く開発されていることも教えていただきました。

ややもすれば重くなりがちな問題ですが、とてもわかりやすく、小早先生の持ち前のお人柄のせいか、時に笑いが起こったり質疑応答が行われたりと楽しい文化講座になりました。

講師プロフィール
こはや脳神経外科クリニック 院長

川村尚美(34回生)