「同窓会で遙かに違う人生を」三木 宏之(高24)

皆様こんにちは、私は、24回生の三木宏之と申します。
特に何者と言うほどの人間ではありませんが、たまたま10年前に同窓会の世話役のひとりとなったことからこの文章を書かせて頂くことになりました。

毎年、50才になる学年が8月に開催される全体の同窓会のお世話をしています。今年は34回生の皆さんが当番で、上下のつながりを大切にして参加者も増やそうという主旨で、ちょうど10年前に幹事学年であった私たちと、10年後の幹事学年の44回生にも特に多くの参加を募ろうということのようです。

私は、このコラムで、2003年8月に久しぶりに参加した同窓会で再会した人々、また新たにつきあいが始まった人々との交流が人生を豊かにしてくれた、という経験を書きたいと思います。

【再会】
2003年3月に、準備のために集合がかかり、三宮の高架下のシオンという喫茶店に集まったとき、私は、「ほとんど知らない人ばかり…大変なことに足をつっこんだ。」という感覚でした。あとで聞くと、ほかにもそんな事を考えている人が結構いたようです。今年8月の同窓会に参加しようかと迷っている皆さん、同学年でもみんな忘れていて、「ほとんど知らない人ばかり」なのでご安心を…。知り合いになるのは、これからです。親しくなるスピードが、他の会とは違って、とても早いです。

【StarDustClub2053】
私たちのバンドの名前。24回生が、50年後にタヒチの空で再会するようにという意味です。当時、実行委員長で現同窓会長の磯田君の提案で、当日一度限りのバンドをやろうということになりました。その時は、ひどい演奏だったと思いますが、楽しむことができたと思います。バンドは、同窓会の後も現在まで続き、この10年間の充実の原動力となりました。

星陵高校同窓会館の落成式(2004/03/28)に舞台で演奏したり、三宮のクラブ月世界その他でライブをしたりしました。磯田君が中心となって作ったオリジナル曲も約50曲あります。曲は、高校当時の感情を描いたものが数多くあります。現在、月1回程度スタジオ練習、年1回目標でライブをしています。ライブに集まってくれるのも、もちろん24回生が中心です。そろそろ次のライブの準備を始めないといけないこの頃です。

【ネットワーク「星くず荘」のチカラ】
切手や時間を使わなくても、瞬時に情報発信ができるというのはすごいことです。今の皆さんもfacebookを使われたりしていますが、私たちは、メーリングリスト「星くず荘」ですべての情報のやりとりは、ここを起点に行われています。ネットとは言え、やはり人間関係。当初は、いろいろなことがあり、お引っ越しもしました。仲間が出張中のニューヨークや、長期在住のシュトゥットガルトや上海とのやりとりなどもあったりして、日本の兵庫県の神戸市でしか仕事をしたことのない私にとって、バンドのメンバーでもあるヨシローや、アキラ、永島らの話は、グローバルかつ危険に満ちており、楽しみそのものです。

【黒豆や芋の収穫など】
星くずの以前のイベントのひとつ。メーリンググループ「星くず荘」の管理人でもある「おけいさん」の友だちで岡山のユニークな農業家の赤木歳通さんのところへ、春は菜の花を見に行き、秋には、黒豆の枝豆を収穫に行きました。同窓生ではありませんが、赤木歳通さんは、脱サラをして、菜の花を鋤き込む方法で、除草剤を使わずに少ない肥料で稲を育てています。大雨の中の黒豆狩りも懐かしいです。また、同期のミホリンがお世話してくれた芋掘りも、子供連れでバーベキューをするなど、楽しいイベントでした。

【佐々木君】
寂しいことですが、早い遅いはあっても、いつかは、別れがやってきます。佐々木次郎君は、自分の病気を公表して、できるだけ普通の生活を続けました。そして、いつも微笑みながらイベントに参加してくれました。去年の同窓会にも参加して、静かに自分の生き方を見せてくれました。そして、お葬式も、家族に負担にならないように自分が考えた見事なものでした。

【バニー企画】
バニーちゃん(男です。ぜんぜん気持ち悪くないです。)は、春や秋の気候の良いときに近場へのツアーを計画してくれます。下見ばっちりで、一応コースはやさしく決めてくれていますが、わがまま気ままな参加者のせいで、目的地変更、削除はしょっちゅう。結構参加者は、変動していますので、これからの初参加でも馴染めます。また楽しみにしています。感謝。

【東京星屑会】
関東在住の24回生の集まりです。永島君が中心になって盛り上げてくれています。また、StarDustClub2053が初の東京ライブ(1度しかしていませんが)の時には、山岡君らが中心になり、東京星屑会が、いい雰囲気の会場などいろいろと準備をしてくれました。楽器を運んで東京でライブをやるなんて、一生の想い出です。

【参加してくれる人たち】
それぞれ、中心となって引っ張ってくれる仲間はもとより、黙っていつも参加してくれたり、来たぞと大きな態度で参加したり、いきなり参加したりしてくれる人たちは何より大切だと思っています。これからもお互い、よろしく。
今年の8月の同窓会は、10年ぶりってことで、大勢集まってくれる事を期待しています。また初参加の人は、話題の中心になれる可能性も大です。初参加も歓迎します。

【最後に】
私たち24回生に、そろそろ下校のチャイムが鳴るのか、もう少し楽しい時間が続くのかわかりませんが、この10年間、仲間と再会し、また新たに出会ったことにより、これまで自分の知らない世界で生きてきた人の話を聞いたり発想に触れたりしたことは、喜びそのものです。

できるだけ多くの同窓生の方々が、そのような機会に恵まれますよう、今年も同窓会の参加者が多いことを祈っています。年齢が上がると、新しく友人をつくることがなかなか無いですが、同世代ならではの 楽しさや苦しさを言わずともわかり合える知り合いが、できるかもしれません。