「つながる」桑名 恵子(高33)

高校時代の思い出は、ユニークな先生方に御指導いただいたこと、個性的な同窓生の方々と過ごせたことである。改めて有難うございました。

そして毎日せっせと通っていた場所は、放送室だ。朝の放送、お昼の放送、下校時間の放送が仕事だった。その名も放送委員会。

毎日の基本は発音、発声練習。みんな集まって、それぞれの方向を見て声を出した。

ミキサー室の機械も大好きで、さわらせてもらうことが楽しみだった。とても興味を引かれたのがアクセント辞典だ。アクセント記号も面白く、見ていて飽きなかった。

その後、放送から法曹を目標にして法学部に入り、方角をかえて邦楽に近い落語の世界へ。発音、発声、アクセントの練習が役に立っている。

最近、Facebookで同窓の方々とつながったのを機に、高校時代の発音練習「パパパパパパパパ・・」と「レロレロレロレロ・・」を思いだし復活させた。アクセント辞典は随時使ってきたし、今年、文学部に入学し、これからも言葉のアクセントを研究していくことと思う。

高校時代は幼いころからの自分の将来につながる道への過程なのだろうと今思う。どうつながるのかはまだわからない。毎日どう生きるかによるのだろう。