カルチャ－ショック（1968～76年）

サウジアラビアとは我々日本人にとってカルチャ－ショックの国。
往時1968～76年のドキュメントであった。

概略サウジアラビア王国

サウジアラビア概略：”The Kinngdom”1981年出版資料に基ずく、Robert Lacey著　正確を記する為、原文に基ずく

序文として下記原文を引用させていただく。
  Only sixty years ago, Arabia was a poverty-strticken desert peninsula ruled by petty sheikhs and sultans. Today, as Saudi Arabia, ruled by the richest family ever known on earth, it dominates the money markets of the world. A freak of geology rave the Kingdom oil, and the family of Sa’ud has exploited it fiercely.
  Robert Lacey spent four years living in Arabia among princes and camel-herders, international businessmen and religious scholars, ingleaming cities and in primitive desert encampments. He vividly portrays a land of astonishing contrasts.
  As the price of oil makes the West poorer and the Kingdom richer, we envy and fear this extraordinary country.
  Robert Lacey’s book helps us to understand it.

私の滞在中20年間王族、近代サウド王国建国に尽力した王（81年以降は不明）

Sa’ud(1902-69)、Faisal(1904-75)、Khalid(1912-)、Fahad(1921-)、39-Other sons（1981当時）

推測だが、公表されている王継承権のある世継ぎ王子が42名、上記以外に60名余の男女児がいるはず、合計百十数人と思える。

つまり王妃もイスラムの教えで四人まで、娶る事可能つまり、齢を重ねると健全な子孫を残す事叶わぬため、経典も四人、五人、六人目と娶ることを許している。条件が有って、娶った妃を離婚する場合、過去数年の生活内容と同等の生活をエンジョイさせる事、可能なら認める、と許している。しかし何人の王妃を娶ったか公表されていない。

一夫多妻制度

下記条件を満たせば四人まで可能、但し経済的に平等に待遇する。
A、子宝に恵まれない
B、男子が生まれない
C、家業を維持する為（他人を雇用しない）

この法律は王族以外にも適用される。

ジェッダに三種類のスーク（べドゥ、ヤーマニ、サニァ）があり、
スークベトウは土着ベドゥイン、はジッダでは少数派、
スークヤマ－ニはイエメン帰化人、多数派、小売店の経営者は殆ど。
スーゥクサニェはレバノン、シリァ、エジプト出稼ぎ人集、都会住居人対象、

因みに、当時私の取引先で2人妻を持っているイェーメン帰化人がいた。

アルカーディ氏は繊維輸入業、卸業、小売業者でもあって財力に恵まれていたからできた事、経済的に不可能になった、と結論でした。

気温36から46度、湿度60～70％、蒸し風呂、通勤時間の地下鉄車内

それぞれの店はキャンバスで間仕切り、閉店時は紐を張るだけ、盗難騒動は絶対無し、出身地が同郷であるため。

1973年頃までの話だが、2人嫁は平均的。同じ敷地内に住まわせていた。

さて、結婚の際婿選び嫁選びは、どのように行われた。
婿選びは有り得ません。かって大昔日本のように仲人、親戚縁者が紹介します。
その基準は、健康、知性、美貌、親の社会的地位、何だと思われますか。

先ず嫁候補のご近所にお願いし二階に上がり望遠鏡で観察開始、
さて観察する場所は顔、胸、腰、足。どこ？
そう、腰（臀部）大家族を営む可能性を秘めた花嫁選び！

男性にとって結婚までの最重要行事でした。

当時、オリジナルサウヂ大地主、商人、王族、は複数妻なるも、帰化サウジ、個人商店経営者、雇われ店員、知的労働者は一夫一妻である。
理由は第一、第二、第三夫人の間でもめ事絶えないためであった。

以上が千夜一夜物語（2）が終わります。

第三話はアラビア服がいかに気候風土に合っているかです。
お楽しみに！