「夏合宿の思い出」藤井 快哉(高43)

皆様、こんにちは。43回生の藤井快哉です。この度はfacebookで同級生と繋がったことがご縁で、こちらに投稿させていただくことになりました。気の利いたことが書けませんが、どうぞお付き合いください。

私は現在、母校の大阪音楽大学で専任教員をしながら、ピアニストとして音楽活動を続けています。演奏活動の大半は仲間との室内楽で占められており、それは星陵高校在学中に吹奏楽部で楽しくアンサンブルをしていた経験が原点になっています。

「’13.12.11 ピアノリサイタル」

私が在学していた頃は1~2年次を過ごした旧校舎もいよいよ改築が決まり、隣の旧神戸商科大学校舎で3年次を終えるという変化とともにあった三年間でした。当時の吹奏楽部は1~2年次でほぼ全ての活動が終了していたので、放課後男の私には旧校舎に想い出の大半が詰まっています。なかでも忘れ難いのは、夏休みの教室に畳を敷いて寝泊まりした合宿での出来事です。就寝時間に我々が寝ていた教室に突如迷い込んだ一羽のコウモリ。それは私にとって初のリアル・コウモリとのご対面でした。友人に捕獲されたコウモリは、部員達の奇異の目に晒されながら一夜を過ごしました。今にして思えば、悪いことをしました…。翌昼にはすっかり弱り果てたコウモリが、それでも合奏をしていた講堂に放たれ窓からやっと元気に飛び去った時、私達の夏合宿は終わりました。今でもあの自然は星陵の丘に息づいているのだろうかと、懐かしく思い出されます。

「3枚のCD」

当時同級生だった部員達は今でも年に2回は集まり、くだらない話しをしながら飲み明かします。自主企画の演奏会には、必ず誰かが聴きに来てくれます。ステージから同級生を見つけた時、色々な思いが蘇ります。彼らが応援をしてくれることが、私の活動の原動力なのかもしれません。

「恩師によるエッセイが掲載されている文庫本」

今年も有り難いことに、関西を中心に様々な土地で演奏する機会をいただいています。もし名前を目にされることがありましたら、是非ナマの音楽を聴きにいらしてください。そして「星陵同窓会のコラム、読んだよ!」とお声掛けいただければ、嬉しいです。