「星陵高校から始まった、僕の演劇人生」今井 芳樹(高36)

36回生今井芳樹です。

山本佳希(やまもとよしき)という芸名で東京で演劇活動をしています。

僕と演劇との出会いは高校二年生の時。担任の赤松久美子先生が演劇部の顧問をされていて、演劇部に男子がいないから出演して欲しいと、クラスの比較的ヒマそうな僕を含めた3人に声をかけたのです。僕たちは興味本位で参加しました。

高校演劇コンクール出演の記念写真。

そして、文芸部の部長を兼任していた僕は、次の年には星陵祭の公演の脚本まで担当していました。

『少女ポリアンナ』を脚色しました。

もっと本格的に演劇をやりたかった僕は、東京の慶應義塾大学に入学しました。そこで知り合った仲間たちと1986年、大学在学中に最初の劇団『パノラマ歓喜団』を旗揚げしました。その2年後の88年にパノラマ歓喜団の活動の派生的に出来た『ハラホロシャングリラ』という劇団の旗揚げもしました。この、ハラホロシャングリラの劇団員3人でコントユニットを組んで、お笑いライブに出演していたところ、人力舎というお笑いの事務所に声をかけてもらって、『バラライカ』が誕生しました。

珍しく、僕が真ん中の写真がありました。

バラライカは、他の在京お笑い事務所のホンジャマカ、バカルディ(現さまぁ〜ず)、デンジャラスとほぼ売り出しが一緒で、よくこの4組とライブ等をやっていました。高田文夫杯お笑いゴールドラッシュで優勝したり、NHKの新人演芸大賞でも優秀新人賞を受賞したりしました。

NHK新人演芸大賞優秀賞のたて

しかし、1994年頃に、劇団の活動に専念しようと、お笑いの仕事はやめてしまいました。1995年には、劇団活動と並行して、渋谷にBAR『BASE』をオープンしました。現在は、このBASEでも年に3本ほど自主公演を行っています。

20年やっていた劇団ハラホロシャングリラは、2008年に活動を休止しています。現在は、色々な団体に客演したり、僕自身のユニット『ボビボビ。』や『BASEプロデ ュース』で、年に5本〜7本の舞台に立っています。今年2014年8月には、実家の関東煮屋での公演も成功しました。

演劇というのは、縁が無い人には遠い存在なんだろうと思います。もっと身近で楽しくナマの舞台に触れられる機会を作っていきたい。舞台芸術のハードルを下げて、気軽に劇場に足を運べるようにしたい。

星陵高校から始まった僕の演劇人生ですが、これからも1人でも多くの人が演劇って面白いと思ってもらえるように精進していきたいと思います。

2014年6月、僕のユニット『ボビボビ。』公演『ハイパーミラクルマイファーザー!』の集合写真