第67回卒業証書授与式挙行

『第67回卒業証書授与式挙行』

平成27年3月2日(月)卒業証書授与式が執り行われ、67回生278名が巣立っていきました。
式に参列した岩崎日出夫理事(高31)は次のようにはなむけの言葉をおくりました。

「祝辞」

67回生の皆様ご卒業おめでとうございます。

ご父兄の皆様におかれましてもお子様のご成長を心よりお慶び申し上げます。
また、学校長をはじめ、担任団の先生方、事務室の皆さん、多感な年頃の子供たちを三年間卒業までご指導されたご苦労に心より敬意を申し上げます。

私も37年前に同じ体育館で卒業式を迎えました。この場に立つとその時の緊張感が思い出されます。
皆さんも三年間の楽しかった日々、クラブ活動、成績など様々なことを思い出さされていることと思います。
同時に寂しさや不安を感じられているかもしれません。

卒業式を英語では、graduation ceremony 単にgraduation とも言います。
別な言い方ですが、commencement とも呼ぶこともあります。動詞のcommence の意味は「始める」です。
卒業式は新たな人生を始める、あるいは第一歩を踏み出すための区切りのセレモニーなのです。

寂しいと感じられるかもしれませんが、新たな生活に第一歩を踏み出すため、先生方や親御さんが背中を押してくれています。皆さんは、星陵高校の三年間で本当に逞しくなられました。
自信を持って新たな生活を始めてください。

本日は歌われないそうですが、「仰げば尊し」という歌をご存じと思います。

この歌は日本の曲と思われていますが、十九世紀後半のアメリカで創られた曲です。
名は、song for the close of school 。作詞は、T.H.ブロナズン、作曲はN.Dとイニシャルしかわかりません。
1871年のsong of echo という歌集に含まれており、曲名から卒業式で歌われていたようです。

その歌詞は「今日は我らの別れの日。我らはこの教室を歩み出て一人で、たった一人で彷徨い出す。
子供の頃に知り合った友は、記憶の中にのみ生き続ける。人生の最後に我らは再びまみえんことを願う。」

今日を境に皆さんは、一人一人別々の道を進みます。それは、不安との闘いであり、乗り越えていく勇気が必要です。その勇気とは、共に過ごした三年間という時間が生む友人が与えてくれるものです。友達も夢を実現させるために努力していると信じる気持ちです。

それが、苦しい時、悲しい時に「私は頑張っている。お前も頑張れ。」と友の励ましとなり、
自らが壁を乗り越える勇気に変わるのです。

今日卒業される278名は、心でつながった一生の友であると記憶に留めておいてください。

終わりに、時代は、一人ひとりが自分の良さを活かして社会に貢献することを求めています。

けれども自分の良さは、ご自身では気が付かないものです。それがわからずに悩むことも、挫折感を味わうこともあるでしょう。そんな時こそ自分自身を信じて、自分自身に希望という種を蒔き、努力という肥料を与えつづけてください。その結果、皆さんが夢を実現し、成功という大きな花を咲かせることを願い、さらに皆様の記念すべき日に立ち会えた喜びを添えて、甚だ措辞ではございますが、ご卒業される67回生に対し同窓会からのお祝いの言葉とさせていただきます。