「神戸を世界一クールな街にしたい」西江真理(高51)

現在私はワシントンDCにある米州開発銀行という国際機関で数少ない日本人職員として働いています。
うちの銀行や世界銀行などの開発銀行の仕事は、基本的には銀行業で外国の政府相手にお金を貸す仕事です。中南米出身の同僚たちと欧米の金融機関や中南米の政府や民間企業を相手に毎日楽しく、切った張ったをやって働いております。

色々な幸運が重なりこのような特殊な仕事をさせていただいておりますが、小学校中学校時代を通じて私は帰国子女ではなく学校の成績もパッとしない子供でした。
星陵高校時代は今から振り返るともっとも楽しかった学生時代で、自由で自主性を尊重する校風を十分に謳歌することができました。友達と垂水駅の近くのコンビニの前で話し込んだり、柔道部の試合の後打ち上げに行ったりといった経験は何事にも代えがたい経験だったと思います。

アメリカでの生活が10年目に入ったことを機会に、自分の人生にとって本当に重要なテーマは何かと考えるようになりました。昔に比べて格段にテクノロジーが発達して、世界の産業は目まぐるしく変わっていくのに、なぜ私たちの働き方は親世代の働き方とそれほど変わらないのだろう。発展途上国やアメリカでは10年ごとに街の外観、産業、人口構成に大きな変化があるのに、日本のほとんどの地方都市では変化がないのはなんでだろう。
私が子供のころ、阪神大震災の前までは神戸にはハーバーランドなど次々と新しいお洒落スポットができて神戸は日本で最高にカッコいい街でした。神戸をもっとカッコよくして他の街や国から人が集まる開かれた街にしたい。
神戸を世界で一番クールな街にして、神戸から世界に新しい生き方を発信するというプロジェクトを始めたいと思っているのですが、星陵同窓生のみなさま、お知恵を貸してもらえませんか。