平成27年度文化講座「たかが手 されど手」坂根美紀子(高16)

 2月20日(土)元神戸親和女子大学教授 坂根美紀子さん(高16)を講師にお招きし、文化講座を開催いたしました。生憎の雨が降りしきる中、同窓生をはじめ大学関係者の方々など30名の方がご参加くださいました。今回は趣向を変え、2階会議室でテーブルを囲みながらの講義でしたので、先生が反応を見ながら話をどんどん膨らませてくださり、まるで大学のゼミを受講しているような雰囲気となりました。

 

 

 

 

 

 

 

何気なく使っている私たちの手は握る・つまむ・捻じる・撫でる・叩く・投げる・拾う・弾く…とその動作を数え上げればきりがありません。哲学的に捉えると、①人間存在としての手 ②人間の表彰投影 ③精神の発達の能動主にして解釈者 ④現実存在に貫かれている ⑤能動的な体験は根源的な感覚である ⑥具象的で実存的であり真実性を伝えるといった側面があり、人間にとっての手の持つ意味の深さというものを学びました。
聴講者の方々が終始先生のお話に大きくうなずきながら聞き入っている姿がとても印象的でした。合間に「おててをふりましょラララララン」と手遊びを交えて歌いながら手を動かすコーナーがあり「本当に気分がすっきりする!」と大きな笑い声が起きていました。坂根先生のお人柄そのものの楽しい文化講座でした。

講師プロフィール
元神戸親和女子大学教授
著書 『生活保育の創造』、『子どもの育ちと教育環境』他

取材・撮影
同窓会副会長 山田祐子
事務局 千代延咲子