コラム『星陵生をたずねて』「感謝」幸野 秀志(高37)

皆様,こんにちは.星陵高校37回生の幸野秀志と申します.現在兵庫県立リハビリテーション中央病院にて整形外科医・リハビリテーション科医として勤務しております.よろしくお願いいたします.
先日,平成28年度同窓会・懇親会が37回生が実行委員となって開催され,その際に,実行委員長である鎌田誠一郎君より同窓会総会での卓話を依頼されました.人前で話をするのがあまり得意ではないので,どうしようかと思案しながら,高校時代のことをいろいろ思い出しておりました.その時,私の高校生活は,学校や周りの皆様にたくさん助けていただいたにもかかわらず,何も感謝の言葉も延べず卒業していたので,この場を借りて感謝の意を述べようと思い,卓話講師を承諾いたしました.
私は,中学3年の際に大病を患い,約1年の闘病生活を送りました.高校受験も病院から試験を受けに行き,高校に通学し始めたのは1年の2学期からでした.星陵高校への合格も病院で聞き,いつごろから学校にいけるか,勉強は遅れるか,留年はしょうがないかなあなど調子のすぐれない中考えていました.
入学後のある日,当時の担任であった西川良子先生が同級生を数人連れて見舞いに来てくださいました.その時,「何か必要なものはない?」とおっしゃられ,私はその時に,ずうずうしくも「授業のノートがほしい」とお願いしました.
その日から,私のもとにいろんな筆跡の授業ノートが届くようになりました.ルーズリーフや,かわいい便せん,メッセージ付きのものなど・・・これらのノートは,私の闘病に対する力になりました.治療で苦しいときも,これらを眺めて,頑張ろうという気力を湧きたててくれました.そのおかげで治療も功を奏し,2学期から登校できるまでに回復いたしました.
2学期になって,初めて星陵高校に登校した時も,みんな温かく迎えてくれました.私の体のことも理解してもらえていたようで,あるクラスメイトは,教室の移動時に,間に合わないかもとのことで私をおぶって移動してくれたこともありました.
学校側も,体育のときの保健室への退避や,通学時のスクーターの使用許可など,体力面でのことに配慮していただいたおかげで,途中でとだえることなく通学を続ける事が出来ました。
このほかにも周りのいろいろな助けがあり,その結果として,私は高校生活を送る事が出来,進学を果たし,医者としての道に進む事が出来たと思っております.
今回,卓話の際に,学校や同級生の方々に感謝の意を述べさせていただきましたが,改めてもう一度感謝の意を表したいと思います.そして,これからも医師として頑張っていきたいと思います.どうもありがとうございました.

 

 

 

 

 

 

 

平成28年度卓話「リハビリテーション医学と私」 講演中の幸野さん