コラム『星陵生をたずねて』 20回生評議員として思うことの一端 越村公義(高20)

越村公義さん(高20)

はじめに、諸先輩のみならず同期生・後輩諸氏の皆様より叱責を頂戴することを前提にて正直なところを述べさせていただきます。まことに、申し訳ございません。心中よりお詫び申し上げます。小生が高20回生代表の評議員として名前を連ねるに至った経緯が全く不明のままなのであります。最近、同窓会会長新任に伴う同窓会人事再編で、評議員としての継続可否意思決定の機会を頂くまでは不明のままでありました。現役の星陵生時代に成績優秀であったことはなく、生徒会役員であったこともないにもかかわらず、同窓会の評議員氏名欄には高校20回生代表として、他の2名と共に記されているのであります。また、小生個人の稼業(所属科の救急呼び出し等)にかまけて評議員会に出席したこともなく、極めていい加減な評議員のまま、恥ずかしながら時に流されて参りました。しかしながら、卒業後50歳の年齢に達する学年回生が同窓会総会の実行委員を担当することは幸運にも知っておりました。が、その時期が近づくにつれ不安がつのる一方で、ただひたすら心配するのみの日々を送っていたのでありました。

いよいよ2年後にその時が迫ってきた時に、2年上級の先輩に相談し、本番前年には同期会を開催し人集めをする必要を指導して戴きました。現役時代に親交のあった同期生や部活仲間(田村先生ご指導によるコーラス部)に連絡し集まって頂き、記憶にあった3年生時の各クラスの委員諸氏に連絡、徐々に組織を大きくすることが出来たのであります。皆、手弁当で集まり、会合を重ね、約170名出席の同期会の好結果を得ることが出来ました。その勢いのまま総会準備に。更には当時の吉岡同窓会会長をはじめ、事務局先輩の方々の心からの温かいご指導を賜り、かくして我が20回生は、その任を見事に果たしたのであります。

総会終了後の集まりで、小生は涙が止まりませんでした。同期生諸氏への心からの感謝の涙であります。この時ほど、星陵生であったことを強く自覚し、歓び涙したことは有りませんでした。毎年の総会担当回生諸氏も、きっと同じ気持ちに涙しておられるのではと推察いたします。更に、この活動経験から同窓会事務局との関係が深まり、吉岡同窓会会長をはじめとして、同窓会役員から、星陵高等学校にまつわる『星陵歌集』CD作製の協力要請を賜り、コーラス部OBに連絡。我が20回生OBのみならず、他回生OB、更に吹奏楽部OB達も集まりました。当時の現役コーラス部員は最少であり、男声1人を含み5人、あまりの少なさに驚嘆したものでした。とはいえ、コーラス部の現役とOBの絆は深まり、共にCD作製の目標に向かって合同練習の日々、当時の音楽教師の坂下先生やOB教師の田村先生のご指導を賜り、音楽室通いが始まりました。いよいよ録音本番の日であります。現在の多目的ホールにコーラス混声合唱の現役・OB混成チームは、「校歌」「逍遥歌」「応援歌」「四中学徒の歌」「体育館びらき賛歌」「創立50周年記念賛歌(風にのって)」等、吹奏楽部の素晴らしい演奏もあいまって、『星陵歌集』と銘うった素敵なCDが完成。2001年、大変安価な千円で発売されました。製作に関わったメンバーたちの珠玉の宝物であります。コーラス部に関していえば、この現役・OB(復活星唱会)の交流が継続され、文化祭のみならず月1回の合同合唱練習の継続に今も後輩諸氏が参加しているほどで、現役・OBの蜜月的な素敵な交流が実現しているのであります。

『星陵歌集』CD

 

話は元に戻り、その後の同期会等の再開催を目的として、この組織の名簿を温存し、多少のメンバー変更のあるものの、遅まきながら卒業後50周年の同期会実行委員会を召集できたことは本当にありがたく、感謝の一語につきます。まず、実行委員会として手掛けなければならないことは、当然のことながら、如何に、より多くの参加を得るかであり、その為には名簿の再整備が重要課題であります。同窓会本部のご協力を得て、更に各組代表委員をはじめとしての口コミや調査を開始し、ある程度の目途が立てば、会場選定・交渉、他の企画等の同時進行も要し、委員たちの力の結集に感謝の連続。まさにマンパワーの素晴らしさを実感。卒後50周年記念同期会の開催は平成30年6月を予定していますが、きっと楽しく、多くの参加を得、意義深い集いになると予想し、また安堵しております。

 

 

卒業50周年同期会実行委員会 第4回委員会の様子

応援歌CD

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな調子で、皆に助けられてばかりなので、20回生評議員としての苦労は無いと言い切れることの幸せに、毎月1回の実行委員会を開催しております。また、高20回生評議員としての眼前のもう一つの役割としては、大先輩である高3回生の中野光倫氏作詞、同期生の倉橋 孝君作曲の応援歌を、同窓生の皆さんに知って頂き、第2応援歌としての立場を確立させたいとの希望をもっております。純粋に素晴らしい応援歌なのです。皆さんに聴いて頂けるよう総会などで紹介できないかなと思っております。皆さん後押しをお願いします。

評議員としては同窓会全体にもっと寄与しなければならないのですが、もっぱら高20回生と同窓会のパイプ役としての活動に集約してしまっていることに、申し訳なく思っています。ご容赦を。拝。

                                平成29年9月 記