コラム『星陵生をたずねて』 星陵高校同窓会活動に携わって 安田稔(高16)

安田稔さん(高16)
平成29年度総会にて

私の携わった同窓会活動について原稿を依頼されましたが、多くの先輩諸兄姉に比べれば私の活動は足元にも及ばないと思っております。ただ、楽しく活動ができたその思いが若干でも伝わればと思って書かせていただきました。

私が同窓会と関わりを持つようになったのは40歳頃、商業科16回生同期会開催について15回生の中尾清先輩に相談したことが始まりです。生田区(現在の中央区)にあったライオンズクラブでの事務局会議に何も分からず参加したことから、同窓会活動に縁することとなりました。その後、毎年8月第一日曜日にポートピアホテルで開催される同窓会総会には30年間で1度欠席したのみです。

平成2年9月1日に開催した『旧校舎お別れ会』では我々16回生が受付を担当しました。模擬店(屋台)の食券販売をしていましたが、当初見込みより多くの近隣の方が来られました。校舎に愛着を持っておられ一千名を超える方が参加されました。卒業生、そして近隣の方が一体となって、屋台の模擬店そしてメインの母校校庭(中庭)でのファイアーストームを楽しんで下さいました。この校舎(学校)は近隣の方が愛してくれているのだと思われ、嬉しく思った次第です。

今でも印象にあるのは平成3年8月4日に神戸文化ホールで行われた創立50周年式典です。会場整理役員として参加していました。内容に関してはロビーにいたため、部分的にしか舞台進行を見ていませんが、フィナーレだけは星陵高校の卒業生で良かったと心に響くものがあったのを今も覚えています。心に残ったぬくもりを持ってポートピアホテルの祝賀会に移動したことを記憶しています。50周年記念行事として平成4年10月3日には3名の卒業生による『星コンサート』を、また10月3日から4日にかけて恩師・卒業生による芸術展がともに新校舎の多目的ホールにて開催されました。

特筆すべきは平成7年8月6日総会のこと。この年の1月17日阪神淡路大震災が神戸を襲い多大な被害を受けました。同窓会執行部としても定例総会を開催するか否か3月末まで結論が出ていなかったようですが、4月の事務局会議にて開催すると執行部より告げられました。この年の担当回生は我々16回生で、前年の11月に総会の実行委員会を立ち上げはしていたものの、3月末まで翌年に延期されると思っていたので実質実行委員会は休眠状態でした。開催まで4か月という短期間でしたが“がんばれ神戸・がんばれ星陵”のキャッチフレーズのもと、先輩諸兄姉の全面的なバックアップによって大震災復興の総会を大成功裡に収めることが出来ました。(株)ポートピアホテル取締社長の四中3回生中内力氏の卓話「阪神・淡路大震災を乗り越えて」は用意していた資料が足りなくなり何度もコピーするほど多くの方が耳を傾けていただきました。「友情の集い」と銘打った総会は出席者が459名を数えました。我々16回生の心配危惧がうそのようでした。私は実行委員長としていざという時に結束できた星陵同窓生諸氏に感謝又誇りにも思いました。勿論のことですが16回生同期生諸君の協力あったればこそ!本当に有難うございました。

平成9年度「星友」新役員紹介より

創立60周年に向けては6回生中野利昭先輩より事業委員長を引き継ぎ、記念品グッズを同窓会総会にて販売。新しいグッズの開発がメインでしたがバブルが下降線をたどる中、各同期会・クラブのOB会に積極的に出かけて同窓会グッズを販売したことも懐かしく思われます。その時にお世話になった方々に名前・顔を覚えていただいたことが後日、星友館で事務局担当した時に大いに役立つとは思いもかけませんでした。その後、星陵ゴルフ大会の受付、11回生井上堯之先輩の映画「カーテンコール」、テレマン音楽会の推進等携わってきましたが、事務局会議に参加するのが楽しかったです。いろいろ教えていただいた先輩・後輩・同期生と良好な人間関係が築けたのも星陵高校同窓生という原点があればこそだと思います。平成16年4月1日に星友館が竣工。その2日後の4月3日星友館を商業科16回生卒業40周年同期会開催。星友館の同期会初使用となりました。後日星友館のお仕事をさせて頂くことになるとは夢にも思いませんでした。

平成13年度「星友」より 60周年記念事業作品展にてのひとコマ

映画「カーテンコール」チラシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成21年、当時の森本元之副会長から、事務局業務・星友館の館長を引き受けてもらえないかとお話をいただきました。その頃の業務は星友館の使用状況の管理、清掃、同窓会名簿管理、住所不明者の調査、HPの管理(回生毎の掲示板がありました)、維持会費入金管理、維持会費入金者への会報誌「星友」発送が主な業務でした。HPに関しては内容が乏しい上、更新が少なくて有効利用がされていませんでした。半年後、HP・名簿管理・会館使用状況管理等システムを一新。星友館館内において展示物(絵画・写真・図書)利用方法について有効活用検討。同窓会とは関わりの無い物については一部撤去をお願いしたりしました。

星友館ができるまでは事務局会議は概ね月一回星陵会館会議室(学生食堂の2階)で打合せを行っていました。その隣室PTA控室に同窓会の資料・や50周年記念誌等が保管されたままになっていたので、同窓会で引き取る必要がありました。事務局の24回生国吉秀樹氏、30回生山田祐子さんと整理を行いました。中尾会長の指示のもと必要な分だけ星友館にて保管、残りは廃棄。PTA控室を片付けました。

また、知人を介して紹介して頂いた先輩、後輩、クラブのOB・OGに会いに行き連絡を取りました。過去の出来事を教えていただき、各回生・クラブOB会に協力。不明者の住所判明につながりました。最大の成果は人脈を作ることができたことだと思っています。特に四中会の山田勝己会長に大変お世話になりました。四中2回生村上陽一先輩にはご自宅に伺い、通学服他貴重な物品を提供頂き、現在も星友館に展示させていただいております。以降、四中会の行事他サポートは事務局で行うようになりました。戦後の星陵高校新聞部発行の校内新聞を保管しているとの連絡を頂き、当時の学校生活・高校生の思考・生活・社会情勢等貴重な資料を提供いただき、3冊複製製本し提供者・星陵高校・同窓会にて保管しています(期間は昭和22年~昭和33年まで一部欠落有)CDも作成されています。神戸市長と高校生との(星陵高校在校生含む)懇談トークに星友館を使用されたこともありました。

四中新聞・星陵新聞復刻版

在任期間1年7か月でしたが、主に私と共に事務局を運営して頂いたのは現在の事務局長、30回生山田祐子さんでした。各回生の先輩・後輩の方々にご協力いただき運営することが出来ました。本当にありがとうございました。私の事務局に対する考え方は、同窓会の会長他役員は任期があるけれども、事務局は永続性を持ち、組織として同窓会各事業の記録を残すことです。故に事務局は今後卒業する後輩の為、先輩そしてオール星陵同窓生・母校の為、地域の為、基盤を固めて頂きますよう今後もご活躍をお祈りいたします。

 

 

最後に星陵高校の卒業生で良かったです。同窓会の行事に微力ながら、少しはお役に立てたのではと思っています。今も諸先輩、同期生、後輩の方々と親交があり、良き人間関係を結べたことに感謝・感謝・感謝。これからの母校、そして同窓会の一層の発展をお祈り申し上げます。
星陵高校万歳!星友会万歳!