第71回卒業証書授与式挙行

平成31年2月28日(木)卒業証書授与式が執り行われ、71回生307名が母校を巣立っていきました。
式に参列した岩﨑日出夫会長(高31)は次のようにはなむけの言葉をおくられました。

71回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご父兄の皆様におかれましてもお子様の晴れのご卒業を心よりお慶び申し上げます。
また、吉田学校長をはじめ、諸先生方、特に71回生を担任されました先生方には、本日、この様に盛大な卒業式を執り行っていただき、心より感謝いたします。私、本校同窓会であります「星友会」会長を務めます31回生の岩﨑と申します。本日、母校である星陵高等学校を卒業される71回生の皆様に同窓生を代表いたしまして一言お慶びを申し上げます。

今、71回生一人一人は、無事に今日という日が迎えられたことに大きな自信と誇りを感じながら、これまで先生方が力を尽くしてくださったことへの感謝を胸に新しい道に進んでいく決意を新たにされておられます。その上で同窓生の一人として、未来ある後輩たちが大人への階段をまた一つ上ったことへの喜びとここまで来られたことへの安堵を感じ、先生方へ深く感謝しております。

自分自身の高校生活を振り返っても星陵高校は、人間性を大きく伸ばしてくれた素晴らしい学校です。星陵高校に通うことは、生徒として子供たちが周囲から受ける期待は、時に大きなプレッシャーだったと思いますが、先生方やご父兄の支えがあり、そして何より本人たちの頑張りが実を結び今日という日を迎えることができたのだと思います。在学中に重ねた経験、ある時は傷つき苦悩し、そして挫折を乗り越え、後輩たちはこのように大きく成長されました。掛け値の無い学校生活を送ることができたのも生徒ひとりひとりに親身になって寄り添い、決して諦めることなく励まし続けてくださった先生方のおかげであり、ただただ感謝するばかりです。そして、71回生の皆様には、星陵生の特徴である素直さをいつまでも大切にして欲しいと思います。人として生きていく上で身につけなければならない性格の最たるものが素直さです。私の申し上げる素直さとは単に人に従順であれという意味ではありません。あるものをあるがままに見ることができる素直さです。社会における本当のエリートとは、単に学歴や地位を指すものではありません。豊かな教養、強い精神力、懐の深い人間愛を兼ね備えた人のことです。そして豊かな教養とは、知識の量ではなく、相手の気持ちがわかることです。分かるためには教わって知ることです。それを自分で使えるようになって分かる。それを深めて初めて難しいことを自力で突破できるようになります。そうなるために最も必要なのが素直であるということです。自分自身をあるがままに見て足りない点を素直に感じ、人に教えを乞う。小さな子供が母親に何故、どうしてと訊くように、先入観に捕らわれず、疑問を感じ、教えを請う気持ちです。意識されておらないかもしれませんが幸いにも星陵高校で身につけられておられます。是非大切にしていただきたいと思います。

結びに、今後とも本校には卒業生が胸を張って出身校として星陵高校を名乗れる立派な母校であり続けて欲しいと願い、私ども同窓会としましてもこれからも末永く子供たちの成長を少し離れたところから見守っていきたいと思います。そして本日卒業を迎えられました71回生の皆様に素晴らしい未来が訪れることを祈念して同窓会からの祝辞とさせていただきます。
ご卒業おめでとうございます。

平成31年2月28日

兵庫県立星陵高校同窓会 星友会会長 岩﨑 日出夫