平成31年度同期会報告 40回生

令和という新しい元号が始まって初めての夏、元年総会幹事として私達40回生は32年ぶりの再会の時を迎えることになりました。昭和最後の卒業生として各々の夢に向かって羽ばたき、平成という新たな時代を全力で駆け抜けた約480名が、再会できるように連絡先を確認することからまずは始めようと平成最後の夏に40回生の有志数名で構想を練り始めました。昭和の時代に携帯電話やパソコンがあれば、きっと全員と連絡が取れていたであろうと内心残念に思いつつも、40回生同士の細い【絆】をより太くする為にSNSを駆使しながら少しずつ【絆】という糸を紡ぐような毎日でした。在学中に会話していた人がいかに限られていたかを痛感しつつも、同級生達が32年ぶりに再会して喜び合う顔を思い浮かべることが自身を奮起させる起爆剤となりました。
当時は知らなかった同級生達にも思い切ってこちらから連絡を入れることも多々あり苦戦することもしばしば。すぐに返事をくれてお手伝いをするよと言ってくれた同級生に幾度も涙がこぼれたのは言うまでもありません。月に1回以上土曜の午後は大人になった同級生同士が意見を交わし、理事会の諸先輩方のご意見・ご鞭撻を頂き 準備期間1年というのは日時がありそうで無いものでした。あっという間に8月4日の当日を迎え、神戸ポ-トピアホテルに朝9時前に到着すると懐かしい顔ぶれがいっぱい並んでおり、感無量となりました。
理事会の方々からお聞きしていたことを踏まえて、40回生では3か月ほど前にSNSで受付チ-ムや誘導チ-ムといった担当毎のLINEグル-プを立ち上げました。グル-プリ-ダ-がしっかりと当日のみの担当者へは事前説明をしてくれていた成果があり、大きな混乱もあまりなく 実行委員を中心に着々と持ち場をこなしてくれて頼もしい同級生に安堵感でいっぱいとなりました。41回生、42回生の有志メンバ-も心強く、【絆】を広げていく最初のHOP年を着実なものとすることが出来ました。

総会・懇親会のあと、40回生の表情も緩やかなものとなり、同窓会会場に入ってくると改めて再会を喜び合う声があちらこちらから聞こえてきました。恩師5名との再会も40回生にとっては非常に嬉しいものとなり、1年、2年、3年と当時の担任クラスに御着席頂きました。当時の思い出を語り合う場面もあちらこちらで見受けられ、32年もの月日が経っているようには到底思えないほどでした。
司会者の山内君の見事な采配で 次々と壇上に上がって語る40回生と恩師の話に参加者全員が感慨深い顔をしていたのが印象的でした。恩師の一言が未だに心に残っているという話題には、苦笑いをする人や同感だという人、まるで32年前の授業の一コマの様でした。

私が今回副実行委員長として活動しようと決心したのも、32年前に担任でいらした西川先生の一言が脳裏に焼き付いていた為です。
「星陵は50歳の時に再会できるチャンスをくれる学校です。こんな素敵な学校は他にはありませんよ。32年後に皆元気でお会いしましょう!」
改めて恩師の一言は 薬よりも長期的効果のあるものだと感じた次第です。

充実した2時間が過ぎ、個々に連絡先を交わす風景、再会を約束する風景、笑顔と笑顔が【絆】となった風景を目に焼き付けながら 1年少しの活動を通して一生涯忘れることが出来ない宝物を星陵高校から再び頂けたことを心より感謝しております。また40回生同士の生涯続く【絆】作りの機会を設けて頂いたことは、脈々と続く星陵同窓会という素晴らしい場を続けて頂いている理事会をはじめとする関係者の皆様のご配慮のお陰だというのは言うまでもありません。失礼ながらこの文面を拝借し 厚く御礼を申し上げますとともに、今後は微力ながらも後輩の方々にこの宝物を分かち合っていけるように同級生一同 心を一つにして力を発揮したい所存です。

                                      黒木千帆(高40)