第72回卒業証書授与式挙行

令和2年2月28日(金)卒業証書授与式が執り行われ、72回生が母校を巣立っていきました。
式に参列した岩﨑日出夫会長(高31)は次のようにはなむけの言葉をおくられました。

72回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご父兄の皆様におかれましてもお子様のご卒業を心よりお慶び申し上げます。

また、吉田学校長をはじめ、諸先生方、特に72回生を担任されました先生方には、本日、この様に盛大な卒業式を執り行っていただき、心より感謝いたします。

私、本校同窓会の「星友会」会長を努めます31回生の岩﨑と申します。同窓生を代表いたしまして僭越ながら一言お慶びを申し上げます。

皆さんは、今、星陵高校での楽しかったことを思い出しながら、この式に臨んでおられると思います。感傷的に成られているかもしれません。

卒業式とは、別れではなく、始まりです。新たな人生を始める、あるいは第一歩を踏み出すための区切りです。明日からは、一人一人がそれぞれの道を、それぞれの夢を追いかけていくことになります。誰にでも夢はあります。特に皆さんは、「夢は叶う。」と漠然と感じておられますが、人生の先輩から夢や希望を叶えるためのいくつかのアドバイスを餞の言葉にしたいと思います。

一つ目は、どんな夢も叶えると「決意」することです。夢への挑戦には、失敗や挫折が戦場の矢のように降り注ぎます。決意があれば、嘆くことなく「失敗から何を学ぶのか」と考えることができ、その結果、人生に失敗などなく「人生には行動とその結果しか存在していない」とわかります。ほんの小さな要因の積み重ねの結果が大きな失敗を招き。逆に「些細で小さな積み重ね」を使えば、大きな成功が訪れます。成功も失敗も必ず「小さな要因が積み重なったもの」です。夢を叶えると強い決意を持って「失敗を恐れず前に踏み込む」ことです。

二つ目は、夢に真剣に向き合っている時間を心から楽しんでください。「幸せになる為に禁欲的に努力する」のと「幸せな気持ちで努力する」のとは結果に雲泥の差が生まれます。日々その時々の喜びを全力で噛み締め、努力している自分に目を向けるだけで良いのです。目標にどれほど近づいているのか、一時的な通過点や結果を一切気にすることなく「その日努力した自分を認めそして称える」ことがとても大切なのです

最後に、皆さんに関わる全ての人たちに心の底から感謝し、尊敬の気持ちを忘れないことです。皆さんが夢を叶えるには、皆さんに惜しみなく「時間」「手間」「資本」を費やし、成功を心から望んでくれる人たちが必要なのです。途中で訪れる「挫折」や「苦悩」を乗り越えるとき、皆さんの心を支えてくれるかどうかは、「過去のみなさん次第」ということです。

その上で、夢を実現するためには、最終的な責任はすべてあなた自身にあると覚悟しなければなりません。夢を叶えるための試みに手応えが無かったとき、諦めて他の方法を試す必要はありません。粘り強くしつこく諦めず繰り返すだけです。

皆さんには、皆さん自身を変え、夢を実現する力が備わっています。何を信じるかによって人生は無限に広がります。

結びにどうか皆さんの心に夢を叶える決意の炎が灯ることを願い、甚だ措辞ではありますが、この度、ご卒業される72回生に対し同窓会からの祝辞とさせていただきます。

令和2年2月28日

兵庫県立星陵高校同窓会 星友会会長 岩﨑日出夫