第73回卒業証書授与式挙行

令和3 年3月2日(火)卒業証書授与式が執り行われ、73回生が母校を巣立っていきました。式に参列した岩﨑日出夫会長(高31)は次のようにはなむけの言葉をおくりました。

73回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、皆さんが高校生活を送っている間、しっかりと皆さんを支え、今日のこの晴れの日をともにお迎えになられたご家族の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
また、瀬尾校長をはじめ、先生方には、コロナ禍でも盛大な卒業式を執り行っていただき、心より感謝いたします。
私、本校同窓会「星友会」会長の31回生の岩﨑と申します。同窓生を代表し僭越ながら一言お慶びを申し上げます。

高校に入学されてから卒業まで短かったような長かったような、両方の思いを皆さんはお持ちではないかと思います。いずれにしても星陵高校の三年間で皆さんは大きく変わられたはずです。その変化は、みなさんの物事を考える視野が広がり、知識や知恵の豊かさ、日々の行動や人のつながりの拡大を通じてもたらされたものです。

何より、昨年来、流行している新型コロナウイルスは、皆さんの周囲といわず、世界中に大きな影響を与えています。そしてこの危機を乗り越えた後の次の時代がどのようになるのか、誰もはっきりとしたイメージを持っているわけではありません。そうした状況の中で皆さんは、大学へ、社会へとそれぞれ次のステップを踏み出そうとしています。

そうした時代に生きるということは、たしかに大変なことです。これまで存在してきた制度や習慣の枠組みの中で生きていく方が思考や行為を省力化してくれ、確かに楽です。けれども今は既存の枠組みが揺れ動くとき、自らの生き方、自らが生きる環境を自分で考えて選択し、作り出していかなければなりません。でも、そうした時代だからこそ、新しい価値観が生み出されるチャンスかもしれません。

星陵高校は、戦後という既存の枠組みが揺れ動いた時期を経て今に至ります。そんな時代でも先輩達は、しっかりと前を見据え、万事怠らず、日本に収まらず、世界で活躍されてきました。まさしく教育のおかげです。皆さんはその伝統を受け継いでいます。

どうぞ、自信を持って新型コロナウイルスの様々な困難を乗り越え、素晴らしい人生を歩んでください。
73回生の未来に幸多からんことを願います。卒業おめでとう。

令和3年3月2日
兵庫県立星陵高校同窓会 星友会会長
31回生 岩﨑 日出夫