「校内ツアー」開催

11月9日総会閉会後、「校内ツアー」を開催しました。
せっかく星友館までお越しいただくならば、普段ご覧いただけない学校の様子も見ていただけたら…との思いから、今回初めて「校内ツアー」なるものを企画しました。実は、毎年中学生向けに行われるオープンハイスクールで生徒会が校内案内をされているとの情報を得て、同様のツアーを卒業生向けにできないかと協力をお願いした次第です。生徒会の皆さんがガイド役を務めて下さるということもあって、参加者も40名を超える盛況ぶりとなりました。学校関係者と生徒会の皆さんにはあらためてお礼申し上げます。

今回、「校内ツアー」に参加された方から嬉しい感想をいただきましたので、こちらでご紹介させていただきます。

 ―校内ツアーに参加しましたー

同窓会総会終了後、現役生徒会のメンバー引率による「校内ツアー」に参加しました。申込人数が予想以上に多く、3班に分かれての見学となりました。
私たちの班は、最初に第二グラウンドへ。ラグビー部OB有志による呼びかけで令和元年から進められてきた「人工芝化プロジェクト」の工事現場を見学することができました。下地の状態でしたが、あと1か月もすれば鮮やかな緑の人工芝が完成するそうです。同窓生の皆さんは、ここでクラブ活動の思い出話に花を咲かせていました。

すぐ横にある野球部の部室は昔のまま残っていました。校章が今と異なることに気付いた方がおられ、「四中時代から?いや、県商時代から?」と様々な意見が飛び交いました。

【これは「凌波館」といい、1948年垂水校舎移転の際、神戸商業高等学校同窓会がボート部優勝のお祝いに寄付した体育運動施設です。
また、県商に問い合わせたところ、「ボート部につきましては学校あげての熱の入れ方で、明治32年当時の校長が2艇を寄付し、翌33年11月11日舞子の浜で東宮殿下をお迎えして行われた「神戸連合端艇競漕会」で優勝し、ご随行された有栖川宮殿下の染筆になる「凌波」の優勝旗を獲得した、とのことです。 凌波館につきましては詳細が判りかねますが、おそらく当時の同窓会が優勝を記念して建てられたものと推察いたします。」とのことでした。】

中庭には多目的ホールがありました。太い柱で支えられた玄関は、重厚感が漂います。在校生が「パルテノン神殿みたいでしょ?」と言えば、同窓生からは、「ほんまやねぇ~。」初対面ながらリズミカルな掛け合いです!
玄関を入ると、正面には石阪春生(四中2)画伯の繊細な絵画が飾られており、存在感がありました。陶板画であるらしく、この先何年経っても色褪せることなく、この場所で星陵生を見守ってくれることでしょう。

その後、体育教官室のある建物へ、こちらも当時のままでした。
「クラスのちょっとやんちゃな男の子が、よく体育の先生に呼び出されていたよね・・・」という、ちょっと苦い思い出も・・・。

星陵会館の横を見学しながら、今度は昼食メニューの話に・・・
同窓生「星陵ではアイスクリームが珍しくもなく普通に売っていたけれど、これって他校ではなかったんだって。」

同窓生「へぇー、僕たちの頃は、メニューにはA定食とB定食とあって選べるスタイルやったわ。今ってどうなん?」
在校生「今は、単品を選んで会計するスタイルです。丼ものやうどんなど・・・小鉢の副菜もありますよ。」(敬語の在学生(笑))このあたりになると、OBと現役生との「今と昔」話が、たくさん出てきました。
また、多くの方が口を揃えて出たメニューが「プリンパン」。
二時間目終了後の休み時間ダッシュの話は、共通の話題で大変盛り上がりました。

【令和3年発行の創立80周年記念号の「星友」で、今はなき中尾ベーカリーさんのプリンパン伝説を取り上げました。】

新校舎(といってももう30年以上経ちますが・・・)内も案内してもらいました。2階フロアには旧校舎の扉が壁に埋め込まれており、大切に昔からの星陵の一片を残してくれていることを、年配の同窓生が特に喜ばれていました。
デジタル人材育成のために国からの補助があり、星陵高校は手を挙げて申請したそうです。設備を整えた学習環境において、星陵生が未来の有望な人材として社会で益々貢献されることを期待します。その補助金を活用して、木製の机と黒板の当たり前の教室風景が、可動式机とホワイトボードに様変わり・・・時代ですね。一部、新しい室内に改装中でした。

校門前の星陵アーチを見上げながら、皆それぞれに在学中の記憶を蘇らせている様子も印象的でした。
世代は違っても、その思い出の中に浮かぶ校舎の風景が同じものであることは何とも感慨深いです。
秋空の下、爽やかな風を感じながらの30分間、貴重な体験ができました。
随所で現役生徒会の皆様から丁寧に説明をいただき、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

梅木 ひとみ(高43)