「優秀指導者表彰」高田 幸博(高34)

私は、少年柔道チーム「兵庫少年こだま会」の監督として指導し始めて26年目になります。

本年4月29日、東京の日本武道館で開催された「全日本柔道選手権大会」の開会式に招待され、優秀指導者として表彰されました。

受賞理由は、昨年の世界選手権のメダリストを発掘し、最初に指導にあたった功労によるものです。

橋本優貴選手と
(2013年リオデジャネイロ世界選手権女子52㌔級銅メダリスト)

私自身、星陵高校の柔道部に在籍しておりましたが、選手としての実績がまったくありませんでしたので、指導を始めた当初は、柔道を習いに来る小学生や保護者の信頼をなかなか得ることができず、苦労が絶えませんでしたが、高校時代から後輩の新入部員を指導をすることにやりがいを見い出だし、また、柔道はもとより、子ども達と触れ合うことが元来大好きでしたので、20歳台半ばにして、「少年柔道の指導に我が人生のすべてを捧げる」と決心して、現在に至っています。

これまでの指導経験で最も鮮烈な出来事は、阪神淡路大震災で、ホーム道場が被災し、激震地神戸市兵庫区において、携帯電話が普及していない時代に、避難所や疎開先を訪ね、子ども達50人全員の無事を確認するのに、10日間を要したこと、また、全壊した道場の再建まで3年かかり、その間、ジプシー練習を強いられながらも、震災翌年の平成8年に初めて兵庫県で団体優勝して全国大会に出場し、神戸新聞にも大きく掲載されたことです。

その他、枚挙にいとまがありませんが、「兵庫少年こだま会(柔道部)」のFacebookページを、私を管理人として開設しておりますので、ご高覧頂けましたら、幸甚に存じます。

https://www.facebook.com/kodamakai