「平凡な人生ですが・・・」佐藤 康彦(高36)

みなさん、こんにちは。

2015年8月の同窓会総会・懇親会の実行委員長を務めさせて頂いております36回生軟式テニス部の佐藤康彦と申します。
何を書いていいやら、戸惑いながらも、50歳を節目として、半生を振り返ってみることにしました。そこには、様々な出会いと繋がりがあったことに改めて気づきました。

『 夢 と 現実 実現 』
小学生時代、スーパーカーブームが到来しました。
バヤリース(オレンジジュース)のCMでさっそうと走るランボルギーニカウンタックに衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。

ウェッジシェイプ(くさび型)ボディー、ガルウィングドア(上に開くやつ)、リトラクタブル(格納式)ヘッドライトなど、まさに「カッコいい」車でした。
ただ、好みが少し人と違っていた私は、すぐに別の超マイナーな、「ランボルギーニ エスパーダ」という車に魅かれました。

丸目4灯の剥き出しヘッドライト、4シーターのふつうの2ドアクーペ・・・小学生の興味をひくような車ではありませんでした。
夢①いつかは乗ってやる!!

中学時代、友達の影響で、興味は車から、オートバイへ。
そこで出会ったオートバイが、ホンダのCBX1000というバイク。
並列6気筒のエンジンが、これでもかと言わんばかりに横にはみ出し、強い衝撃を受けました。

夢②いつかは乗ってやる!!

高校時代、部活のテニスとオートバイの話に明け暮れた毎日でした。バイクが好きと言っても乗れるわけでもなく、頭でっかちになるばかり。
雑誌を隅々まで読みあさり、想像だけでああだ、こうだと、同級生の浅川君相手に毎日語り合っていました。
よくもまあ、飽きずに・・・。

もう一方、私の半生を語る上で、欠かせない方が、34回生のテニス部の先輩の前城さんです。部活の先輩、同じ大学・学部の先輩、同じ会社の先輩、人生の先輩として、ほんとにお世話になりっぱなしです。

そして、社会人になり、自分でお金を稼ぎ、少しは余裕が出来てきたころ、その時は突然やってきました。

夢②の実現
乗りたい乗りたいと、思ってはいても、あれこれ理由をつけて、結局何も行動していませんでした。
が、それは、ひょんなきっかけから急展開しました。
その時乗っていたバイクをぶつけて、廃車にしてしまったのです。
乗るものがない・・・これってチャンス???
そこで、大学時代から前城さんに連れていってもらっていたバイク屋さんに、「CBXを探してください!」と言ってしまったのです。
とは言え、ちっちゃな夢でも、夢は夢。簡単に叶うものではありません。
何せ、国内販売していない輸出専用車、1982~3年の1年半しか生産していないモデル、当時はインターネットも普及していない時代・・・
頼まれたバイク屋さん(プロショップKIYO)のキヨさんも『任せとけ!』と言ってくださったものの、大変ご苦労をおかけしてしまいました。
結局、当時アメリカに住んでいたキヨさんのレーサー仲間の方が、走っているバイクを止めて、「売ってくれ~!」てな感じで、それは私の手元に届きました。
ま~なんとお騒がせの他力本願!、関係皆さんに感謝感謝です。

夢①の実現
夢①は、マイナーでもさすがにスーパーカー。私ごときが買えるようなものではありませんので、とにかく、本物を見てみたい!夢②に味を占め、とにかく、広く願いを知ってもらうことにしました。
こちらも、イタリア車、1968年~78年までに1217台が生産されたのみで、日本に何台あることやら・・・
それでも友達って、有り難いもので、「雑誌に特集で5ページも載ってたよ!」との情報をわざわざ教えてくれました。ROSSOという初めて聞く雑誌でしたが、仙台にオーナーがいらっしゃることが分かりました。
そこで、無謀にも編集部回送で、オーナーさんに、熱いお手紙をしたためました。
結果、オーナーさんからお返事を頂き、のこのこと、仙台まで車を見せてもらいに行きました。小学校からの夢が叶い、震えの止まらぬ一日でした!

夢って、語ることで実現に近づくんですね。

『実行委員長として』
感謝と恩返し
こうして様々な出会いが、私の半生や夢を支えてくれました。何か恩返しせんと!
先人、先輩方に恩返しというのもなかなかできず、ここは「順送り」と勝手に割り切り、お返しできない分は次の世代に送ろうと思っています。
そんな思いもあって、今回実行委員長を引き受けました。
委員長をやってもらえないかと声を掛けられたとき、私以外にふさわしい人たちの顔が何人も浮かびました。
実行委員長を決めるのは、評議員の役目と聞いています。
卒業後約30年、この使命をあたため続け、ここまでつないできてくれた同級評議員の方が、委員長がなかなか決まらず、ついに私ごときまでに声を掛けざるを得ない状況まで来たかと思うと、断ることができませんでした。
私が委員長に決まったことを聞き、前出の前城先輩は、驚きを隠せず、更にもうひと方同じ会社の33回生、橋本先輩に至っては、
「頑張れとは言ったけど、何も委員長まで引き受けろとは言ってないよ!」と不安げでした。
私にできるのか???
皆さんが心配するのも当然、人脈が広いわけでもなく、リーダーシップが強いわけでもなく、「押し」に至っては、きわめて弱い・・・向いてへんやん!!

35回生の方々も、実行委員長を務められた寺崎先輩をはじめ、たくさんの方々が、36回生の運営を心配してくださっています。執行部、事務局、34回生の先輩方も然り。皆さんに支えられ、助けられながら準備を進めています。感謝感謝!

次の世代へ
こんな私でも、実行委員長をできた!!これからやるみんなも、大丈夫やで~、
と言えるように、星陵の伝統を絶やさぬよう、「変わらないこと」「変えること」をしっかり考え、頑張ります。
8月2日は是非、たくさんの人に来て頂きたいと思います。

ただ、同窓会は今年だけではありません。
今年は無理でも、8月ここに来れば、仲間に会える。
まあ、いっぺん来てみ!

「変わるもの、変わらないもの」

「ヨロシクぅ~!」