「趣味の世界」横山 昌司(四中2)

昨年12月「おとこ2人展」と名を付けて13回生の帽田八郎君と書道展を三宮で開催した。それを何処かで聞きつけたのか、神戸新聞社から夕刊の『悠々私的』に載せたいと取材を受け、2人展開催よりも早い平成24年9月に私の書道に対する記事が掲載された。 その後22回生の衣笠哲君から、「横山さんの『悠々私的』の記事を見ました。これに載られた方で構成された会がありますので、是非お越しください」と連絡を受けた。出掛けてみると、色々な趣味の持ち主がおられる。島巡り・革細工・おかめいんこ・色々なジャンルの音楽家etc.皆さんのお話を聞いていたら、目を輝かして童心の様な素直な気持ちで趣味に打ち込んでおられるのがわかった。これこそ横道の世界だと思った。 この会員の皆さんは皆、本業の仕事を持ち、それはそれで王道を歩む傍ら、趣味の世界に没頭。ここでは横道に逸れている。横道に逸れると言うとなんだか悪いことをしているようだけれど、人生を豊かに楽しくしている。 欲得を離れ、好きなことに没頭出来ることは幸せである。

私の趣味は、ゴルフ・書・カメラです。カメラで撮影に行き、出来上がりを楽しむのは勿論ですが、カメラをいじくっているだけで楽しい。カメラは日進月歩。フイルムカメラも何台か持っているが、今はデジタルの35mmのカメラを使っている。書は字を書くのが好きだから、暇があると筆を持つ。ゴルフはこの年だから年々飛距離が落ち、スコア-も悪くなるが、健康維持の為にしている。

これらの趣味のお蔭で沢山の友人に会うことが出来て楽しい。

ご自慢のカメラ達に囲まれて…

息子さんと一緒に

≪インタビューを終えて≫
横山さんはとても整った美しい字を書かれる。書を知らない私でさえ、その真面目な筆遣いに心惹かれる。女偏の漢字を集められたり、干支を書かれたり、実に発想がユニークだ。何でもチャレンジし、何でも精力的に学ぶ。勿論パソコンも使いこなす。

四中在学中、川崎航空機工業明石工場爆撃により、学徒動員中の同級生3名が亡くなった。四中2回生同期会「青雲会」の代表でもある。昨年平成24年10月に最後の同期会を開催。全国から25名が母校に集まり、校内を見学して回った。

昭和21年3月、兵庫県立神戸第四中学校卒業
昭和45年10月、(株)コクヨ神戸を設立し専務取締役に就任
昭和54年10月、(株)コクヨ神戸代表取締役社長に就任
平成13年9月、(株)コクヨ神戸を分割 同時に社長辞任
平成13年10月、(株)パピルスカンパニ-を設立

人生まだまだ楽しむことが山ほどあるとおっしゃる横山さんは今年84歳。「横道のススメ」を受け帰路についた私を、愛犬”あきちゃん”と一緒に見送って下さった。笑顔の素敵な先輩である。
(事務局 山田祐子)