平成28年度OB会報告 アメリカンフットボールOB会

29回ポートボゥルに参加して

29年1月8日第29回ポートボゥルが王子スタジアムで開催されました。還暦を過ぎた私にとっては、グラウンドでプレーする一年に一回だけのアメリカンフットボールのお祭りです。  正月からショルダーパッドやヘルメットなど防具の点検や整備を始めました。

一番大切なのは、体の整備ですが、これは自転車ロードバイクで3000㎞走っていますので肺・心臓・下半身は、まずは合格点かなと思います。しかし、上半身は鍛えていません。そこで2㎏のダンベルを半年前から開始しました。最初は50回から始めて、今では最低1500回できるようになりました。次に腹筋です。3ヶ月前は30回が限界でしたが、人間の体とは偉大です。試合当日までには300回できるようになりました。さて、体と防具の整備は出来ました。後は当日体をぬくめてけがの無いよう、オフェンス・ディフェンスフル出場に挑戦するだけですが、前日同級生から、「明日雨やぞ。出るんか?」の電話。

「雨!」

しかし、フットボールはオールウェザースポーツです。出場を心に決めて予備の下着を準備して当日グラウンドに出ました。雨と寒さで体が凍えます。ストレッチもグラウンドが濡れているため、入念に出来ません。ヘルメットを脱いでいると頭が濡れて更に冷えます。ここはスクリメージダッシュで体を温めて試合本番に臨みます。

さあ、超OB戦が始まりました!グラウンドに出ればセンターのハドル!のコールで集まり、QBのサインが入ります。心は現役当時のどきどき感で一杯です(※注あくまでも心であって、体は60歳です)。“Four-Four! Four-Four! Down! Ready! Hat!”QBのコールが始まり、ボールがスナップされてコンタクトがあり、ヘルメット同士の心地よいヒットの音がします。心の中で『市西さん、今年も当たりが強いな…。痛いがな~』と思いながらブロックします。ディフェンスでは相手がドロープレーであろうが、パスプレーであろうがブリッツ(突っ込む)だけですが、鉄壁のブロックにはじかれて入れません。あっという間に超OBが出場する第2、第3Q終了です。

試合には負けましたが、けがのないことを確認し、又来年元気にグラウンドに出られるよう試合終了のセレモニーに参加しました。

下は現役高校生から上は70歳を超えた人までが雨の中笑顔でグラウンドに立っています。アメリカンフットボールという共通項でつながった「いつまでたっても男の子」の集まりです。「いい年してからに…」という妻の声がありますが、この日ばかりは年を忘れたフットボールプレーヤーです。

来年はポートボゥル30回記念大会です。
先輩が残してくれたポートボゥルの精神と絆をこれからも確実に残していきます。

星陵アメリカンフットボール部初代主将
超OBモンスターズ主将
齋藤裕彦