平成27年度最後の四中会総会開催

神戸四中会 最後の第22回総会を開催

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神戸四中会は、平成27年度をもって年次総会の開催を終了することとし、平成27年11月10日(火)11:30~神戸神仙閣において最後の総会が盛大に開催されました。冒頭、亡くなられた同窓生へ黙祷をささげたのち、山田勝己四中会会長(四中3)より開会の挨拶がありました。

我々神戸四中生は、戦時中共に苦労して学校生活を送ったわけですが、できるだけ当時の学友と懇親を深めようと四中会が始まりました。
また、戦後の学制改革により、大変短い歴史であった神戸四中の名前を神戸の皆さんに知ってもらいたい、特に垂水の地には四中の歴史や存在を残したいという意志もありました。
四中同窓会ができたのはかなり昔ですが、四中会として実際の活動は昭和53年からで、昭和59年に第1回総会をポートピアホテルで行い、今日まで30年以上続けてきました。しかし、最近は総会欠席者が多くなってきました。返信はがきには、「寄る年波には勝てず」「身体の具合が悪い」といった近況報告が並びます。そういう中でもがんばってきたのですが、会員の平均年齢も84.5歳となり、また役員達も何らかの事情を持つ状況であり、先日会合を開いて意見を交わしました。そして、もうこのあたりが限度だという結論に達し、このたびの四中会総会を最後にすることとして、涙が出るほどつらい気持ちで会合を終えました。本日は最後の四中会総会となります。四中会自体は存続しますが、大きな活動はこれで終わりです。四中は本当にすばらしい学校だったと私は思います。その後継である星陵高校も勉学、スポーツともすばらしく、先生方もすばらしい。入学志願者も多数と聞いております。これは我々四中生が築いた「県立一中、二中、三中に負けずにがんばろう!」という気持ち、新しい学校ゆえに良いものを後輩に校風として残そうという気持ちが現在につながっていったからだと思います。
皆さん、本日は大いに飲み、歌い、そして四中を語り、愉快に最後を飾ってください。また、今まで支えてくださった星陵高校学校長、星陵同窓会会長、事務局長以下局員の方々、他すべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。


また来賓として、星陵高等学校芦田光巨学校長、礒田晴久同窓会会長より祝辞を頂戴しました。 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、岩村一民氏(四中5)による会計報告で総会は滞りなく終了し、続く懇親会では、各地から駆けつけた37名の皆さんにご同伴の奥様やお手伝いの同窓会事務局員も加わって大いに沸きました。

~われら、神戸四中校旗のもとに集えり!~

懇親会は長原敬峰氏(1回生)による力強い乾杯の発声でスタート。思い出話、近況報告などでにぎやかさが増してゆきます。
 
 
 
 1回生と3回生が同席したテーブルでは、「戦争中は学徒動員や勤労奉仕があり、また何度も校舎が変わり、机や椅子を荷車で運んだ」「未完成の垂水校舎は天井が筒抜けで雨が降ったら授業は休み」「兵隊のような行軍訓練や工場や畑で働かされた」と、当時の苦労話が次々と飛び出し、各回生の代表によるスピーチでも激動の時代のエピソードが語られました。一方で、先生方のあだ名(かまきり、かっぱ、ちんかいetc)を今も忘れず、出身小学校の話で盛り上がるなど、皆さんおそらく当時と同じ笑顔を見せておられました。

1回生から6回生まででなる四中生。本来なら学校行事や部活動で他学年と交わる機会があるはずですが、校舎を転々とし学徒動員や作業で授業もまともにない日々だったため、在学中は先輩後輩をほとんど知らなかったそうです。

今までの総会も同学年同士の会話が中心でしたが、最後である今年は学年の隔たりなく歓談が続きました。兄弟で四中生という方が何組もいらっしゃるそうですが、この日出席されていたのは海部元さん(1回生)と晃さん(5回生)兄弟。「兄と写真撮ったことあるかなあ」と照れながら記念撮影に応じて下さいました。また、数少なかった部活の中で、軟式野球部の仲間が4人元気にご出席で、肩を組んでの笑顔も。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

司会の橋本一豊副会長(四中5)の巧みなリードで「これだけは話しておきたい!」スピーチも飛び出し、会場は大いに盛り上がりました。

昭和16年、開戦の年に開校した兵庫県立第四神戸中学校。
現代からは想像もつかない状況のもと、多くの苦難をともに乗り越えた仲間と母校への思いは、年月とともにいっそう強く皆さんの胸にあるようでした。歓談の中でも、最後の総会を惜しみ、「四中」の名をこれからも永く残してゆきたいという声がそこここで聞かれました。

会の終盤、壇上に立った山田祐子同窓会副会長が述べられた「星陵の前身は神戸四中であり、それを後輩に伝えていくのが自分たちの役目」という言葉どおり、神戸四中はこれからも星陵の源泉として存在し続けます。
フィナーレでは、青木誠氏(四中4)の先導で37名全員が「四中学徒の歌」を精いっぱい合唱。山田勝巳会長の掛け声で万歳を三唱し、最後の神戸四中総会は閉会となりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここにご出席者のお名前を記し、神戸四中生の末永いご健勝とご多幸を祈念いたします。
(回生ごと五十音順、敬称略)
1回生                                                            
海部 元 神田良宏 長原敬峰 安田良介
3回生
多久一夫 山田勝己 吉田欣也
4回生
青木 誠 生田惇滋 酒井道雄 三浦 滋 溝口兢一 村上茂雄 吉川丈司
5回生
縣 恒孝 浅野恭一 泉 鴨  岩村一民  大橋琢也 海部 晃 勝原忠彦 北村晃一 小林利宗 近藤敏夫 佐藤三郎
神 幹雄 高濱 繁 橋本一豊 久木義雄 見市耐治 宮野尚治 宮部三佐夫 山上嘉勇 山口勝弘 吉本圭介
6回生
山田 彰 渡辺英秋
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
取材・撮影・記事構成
同窓会副会長 山田祐子
理事 仲田宮子 金澤悦子