コラム『星陵生をたずねて』 東京支部「星の会」を振り返って 加藤佳男(高22)

同窓会に参加するきっかけは自主的に参加か、誘われて参加かのどちらかです。私の場合、性格的にみて煩わしいことに係るのを避ける傾向があることは当人が一番よく知っています。在学中も目立つ存在ではありませんでした。それがどうして係る事になったのか。さかのぼって振り返ると、大学3年の2月に三ノ宮駅で南部靖之(高22)君と出会い、彼が学生仲間で設立した学習塾の手伝いを頼まれたのがきっかけでした。その後、彼が現在の(株)パソナグループを設立した時、メンバーとして参加し今に至っています。

 パソナグループは人材派遣の先駆けとして時代の変化、働き方の変化の流れに乗り成長を遂げました。一部上場企業として現在に至っています。多分、南部氏は星陵同窓生で三本の指に数えられる成功者の一人でしょう。この会社が東京支部の応援を積極的にすることになりました。1990年当時、同窓会で中心的存在の中野光倫氏(高3)、柴田昌治氏(高14)と一緒に働いていた縁で同窓会活動に取り組むことになりました。結果、南部恵治氏(高20)も同窓会に加わり、その後10年間幹事長として中野支部長、吉元支部長を支えて現在の東京支部の基盤を築き上げてきました。

 

この頃の同窓会は参加者獲得には大変苦労しました。手分けして手紙を書き、電話をかけ、何度も幹事会を開いて途中経過を報告し、どうしたら集められるかあらゆるアイデアを出し合いました。同窓生である元スパイダースの井上堯之さん(高11)にお願いしてミニコンサートを開いたり、ビンゴゲームの懸賞で海外旅行が当たるなど、ずいぶん目をひく演出も打ち出しました。参加者100名獲得を目標に、いつも死にもの狂いでやった記憶があります。

 

肩を組んで校歌を歌う加藤さん(左から3人目)

流れの中で幹事長を引き受け、いつの間にか支部長になったというのが今の私であります。

つくづく縁の不思議さに驚いています。現在も100名集めるのが幹事役の使命であります。昔同様絶対的な決め手はなく、皆の熱意に頼るところがアナログ的です。最新のSNSを駆使もしています。2年前に33回生の桑名桂子さん(落語家桂右團治師匠)の飛び入り参加があって目玉商品が出来たこと、又恩師田村先生のコーラス部の参加、ミニコンサートと出し物にも恵まれていますが、同窓生集めには試行錯誤が続いています。星の会の歴史は古く神戸本部同窓会と同じ時期に立ち上がりました。神戸、名古屋、東京の会が末永く続くことが星陵高校の発展に貢献出来るものと信じています。最後に総会は校歌に始まり何度もアンコールを繰り返し肩組みあって心一つになってお開きになります。

空は晴れたり我が上に。

東京支部長 加藤佳男(22回)